呼吸器Q&A

Q5. 血液を喀出(喀血)しました。

どのようなことが考えられますか?

 せきとともに血液を喀出することを喀血(かっけつ)と言います。原因としては、肺がん肺結核、非結核性抗酸菌症、気管支拡張症、肺炎、肺アスペルギルス症、肺梗塞、心不全など色々な病気が考えられます。多量喀血の場合は窒息等の危険性もありますのでできるだけ早く病院を受診しましょう。夜間の場合は、救急病院を受診して下さい。

どのようにしたら良いですか?

 医療機関を受診して下さい。受診後に、入院が必要と判断されることも多いかと思われます。喀血そのものの処置としては、安静・止血剤投与が行われます。そして血液検査、胸部エックス線検査、胸部CT検査、気管支鏡検査等が行われます。

 しかし多量喀血が続いている場合は、診断の為の検査を行いながら止血と全身状態を改善するような治療を行います。止血剤投与、酸素吸入(呼吸状態が悪ければ気管に管を入れて呼吸がとまらないような処置を行います(気管挿管:きかんそうかん))などが行われます。もし出血が多量で止血が難しければ、気管支鏡を用いた止血や血管カテーテルを用いた気管支動脈塞栓術(栓で血管にフタをする)や手術が行われることもあります。処置方法は病気の種類や喀血の量等にて臨機応変に対応されることとなります。根本的な治療は原因となる病気により異なります。

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