一般社団法人 日本呼吸器学会

COPDをご存じですか?

COPDは慢性閉塞性肺疾患といい、有害物質の吸入や大気汚染によって起こる肺の疾患です。COPDになると細気管支炎や肺気腫により肺の空気がうまく吐き出せなくなり、酸素が足りていても息が切れるようになりますし、重症化すると酸素不足となることもあります。
2019年のWHO調査(2000年~2019年の20年間の「世界の死因トップ10」)では死因の第3位。しかし初期症状が風邪と似ているため、発症に気付かず適切な治療を受けていない方が多いのが現状です。

出展元:厚生労働省『スマート・ライフ・プロジェクト』
出展元:厚生労働省『スマート・ライフ・プロジェクト』

日本呼吸器学会プロジェクト
「木洩れ陽 COMORE-By2032」

日本呼吸器学会は、10年後(2032年)までにCOPD死亡率を減少させる取り組みに、Project for COPD MOrtality REduction BY 2032 (COMORE-By2032、日本呼吸器学会COPD死亡率減少プロジェクト・通称 木洩れ陽2032)と命名し特設ページを開設致しました。「木洩れ陽2032」では「COPD死亡率減少」までのプロセスを「早期受診の促進」「診断率の向上と適切な治療介入」を目的とした実行モデルを提唱し、自治体などのステークホルダーの様々な活動をサポートすることを目的としております。

呼吸器学会からの提言

COPD死亡率減少の目標

令和3年度の統計で人口10万人あたり13.3人のCOPD死亡を、
令和14年(⻄暦2032年)には10.0まで減少させることを目標として設定しました。

令和3(2021)年度の統計
13.3人
令和14(2032)年度の目標値
10.0人

目標達成のための日本呼吸器学会の取り組み

早期受診の
促進

COPDに対する正しい理解の促進、
認知度の向上を目指します


  • 疾患啓発

  • 受診勧奨

  • 健康診断

診断率向上と
治療介入

自治体や関係企業なども含めた
多職種連携で働きかけます


  • 客観的検査

  • 治療介入

  • 生活習慣の改善

実行モデル

COPDの自然歴と早期受診・診断・治療介入による死亡率減少までのプロセス