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臨床呼吸機能検査 第8版

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2016年8月20日発行

目次

基本編

  1. 呼吸機能入門
    A.呼吸と恒常状態
    B.記号の使い方
    C.気体の単位
    D.気体の基本法則
  2. スパイロメトリーと肺気量
    A.スパイロメトリー
    B.肺気量分画
  3. 努力呼気曲線、フロー・ボリューム曲線、ピークフロー
    A.はじめに
    B.努力呼気曲線
    C.フロー・ボリューム曲線
    D.ピークフロー
  4. 換気力学:コンプライアンスと抵抗
    A.はじめに
    B.静肺コンプライアンス(Cst)
    C.動肺コンプライアンス(Cdyn)
    D.抵抗
  5. Chest wall と呼吸筋
    A.換気のポンプ
    B.Chest wall の構造と機能
    C.Chest wall の力学(圧量曲線、pressure-volume relation)
    D.呼吸筋機能とchest wall motion の検査法
    E.呼吸筋疲労
    F.疾病におけるchest wall・呼吸筋の機能
  6. 肺胞気・死腔・シャント
    A.肺胞気
    B.死腔
    C.シャント
  7. 拡散
    A.はじめに
    B.拡散の基本数式
    C.呼吸生理学での肺拡散能力の取り扱い
    D.Bohr 積分
    E.拡散制限と血流制限
    F.拡散障害による身体への影響
    G.酸素解離曲線の形状による拡散への影響
    H.なぜ一酸化炭素を指標ガスに使用するか
    I.膜拡散能力と肺毛細血管血液量
    J.拡散現象に関連した肺の形態計測
    K.拡散能力測定の実際
    L.拡散能力測定値の解釈
  8. クロージングボリューム
    A.はじめに
    B.クロージングボリューム(CV)・クロージングキャパシティ(CC)定義
    C.Airway closureの成因
    D.クロージングボリューム(CV)測定法
    E.単一呼気曲線
    F.単一呼気曲線の生理学的意味
    G.解析
    H.CV、CC、ΔN2の生理学的意義
    I.CV、CCの生理学的変化
    J.CVの臨床的意義
    K.おわりに
  9. 換気血流比不均等分布(理論と臨床的意義AaDO2)
    A.はじめに
    B.肺における換気と血流の調節
    C.肺胞気-動脈血酸素分圧較差(AaDO2)
    D.換気血流比(V4 A/Q4)不均等分布とガス交換効率
    E.多種不活性ガス洗い流し法(multiple inert gas elimination technique:MIGET)
    によるV4 A/Q4不均等分布多コンパートメント解析
    F.各種呼吸器疾患でのV4 A/Q4分布
    G.おわりに
  10. 血液ガス
    A.はじめに
    B.酸素解離曲線、二酸化炭素解離曲線に関する用語
    C.ヘモグロビンの構造と機能
    D.酸素解離曲線
    E.二酸化炭素解離曲線
    F.血液ガスの測定原理
  11. パルスオキシメータと臨床応用
    A.測定原理
    B.精度管理
    C.測定値の遅延
    D.測定誤差
    E.測定機器
    F.臨床応用
    G.参考事項
  12. 酸塩基調節
    A.生体で産生される酸―揮発性酸と不揮発性酸―
    B.酸塩基調節の基本事項
    C.pHと[H+]
    D.酸血症とアルカリ血症
    E.緩衝
    F.生体における緩衝系
    G.Henderson-Hasselbalchの式とpH
    H.体内からの酸の除去
    I.酸塩基調節障害
    J.肺による調節
    K.腎臓による調節
    L.アシドーシスとアシデミア(酸血症)、アルカローシスとアルカレミア(アルカリ血症)
    M.酸塩基平衡障害と生理学的代償作用
    N.呼吸性と代謝性酸塩基平衡障害のsignificant band
    O.酸塩基障害の定量的評価
  13. 呼吸調節
    A.呼吸調節の概略
    B.呼吸の神経調節
    C.呼吸の化学調節
    D.化学調節系からみた呼吸の安定性
    E.呼吸の行動調節
  14. 肺循環調節
    A.はじめに
    B.肺循環系の形態的特徴・機能的特徴
    C.肺循環系の化学的調節
    D.まとめ
  15. 呼吸機能検査の組み立て
    A.はじめに
    B.検査計画のための基本的考え方
    C.おわりに

応用編

  1. 閉塞性換気障害をきたす病態
    A.はじめに
    B.喘息とCOPD
  2. 拘束性換気障害をきたす病態
    A.はじめに
    B.拘束性換気障害をきたす主な病態
    C.拘束性換気障害をきたす主な呼吸器疾患
  3. 肺の循環障害
    A.はじめに
    B.肺高血圧(PH)
    C.慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)
  4. 低酸素血症をきたす特殊な病態
    A.はじめに
    B.過換気後の低酸素血症(低O2血症)
    C.肝肺症候群
    D.治療
    E.肥満者の低酸素血症
    F.外科手術後の低酸素血症
  5. 気道内径調節のメカニズム
    A.気道内径の調節機構とは
    B.気道の自律神経支配
    C.自律神経の気道平滑筋以外の細胞を介した二次的な気道内径への作用
    D.疾患における気道内径の調節機構の変化
  6. 気道過敏性
    A.はじめに
    B.気道過敏性測定の原理
    C.気道過敏性測定法の実際
    D.気道過敏性検査の評価と問題点
  7. 運動負荷試験と評価
    A.概念、目的、適応と禁忌
    B.運動負荷時の呼吸循環系の反応と生理学的意義
    C.主な測定項目と生理学的意味
    D.心肺運動負荷試験(CPET)の方法
    E.運動負荷試験の評価、正常値と疾患別の各種指標の変化
  8. 呼吸困難の評価
    A.はじめに
    B.呼吸困難の発生メカニズム
    C.呼吸困難の表現用語
    D.呼吸困難の評価法
    E.呼吸困難の評価法の具体例
    F.まとめ
  9. 換気応答検査
    A.はじめに
    B.Chemoreflex評価
    C.呼吸出力指標
    D.換気応答測定法
    E.高二酸化炭素(CO2)換気応答(hypercapnic ventilatory response:HCVR)検査
    F.低酸素(O2)換気応答(hypoxic ventilatory response:HVR)
    G.換気応答検査時の呼吸感覚・呼吸困難感の評価
    H.換気応答に影響を及ぼす生理的因子
    I.換気応答検査時の注意
    J.換気応答と臨床
  10. 呼気ガス分析(NO、CO、CO2)、呼気凝縮液
    A.はじめに
    B.呼気NO
    C.呼気CO
    D.呼気CO2
    E.呼気凝縮液
    F.おわりに
  11. 睡眠呼吸障害
    A.はじめに
    B.睡眠に伴う変化
    C.睡眠関連呼吸障害群(sleep related breathing disorders:SRBDs)
    D.睡眠呼吸障害の検査
  12. 術前呼吸機能検査
    A.はじめに
    B.肺癌、その他の機能喪失の肺手術
    C.COPD患者の肺容量減少手術
    D.合併症に対する注意点
    E.まとめ
  13. 急性呼吸不全とその対応
    A.概念と定義
    B.原因疾患
    C.病態生理
    D.自他覚症状
    E.診断
    F.治療
    G.全身管理
  14. 慢性呼吸不全とその対応
    A.定義
    B.慢性呼吸不全の病態の分類
    C.慢性呼吸不全を呈する基礎疾患および合併症
    D.自他覚症状
    E.慢性呼吸不全への対処方法
    F.運動時のO2吸入
    G.酸素供給装置と導入のポイント
    H.診療報酬算定要件(平成28年現在)について
  15. 呼吸リハビリテーション
    A.概念と定義
    B.効果と対象疾患
    C.プロセス
    D.コンディショニング
    E.運動療法(全身持久力トレーニング、筋力トレーニング)
    F.ADLトレーニング
    G.維持期(安定期)における呼吸リハビリテーション
    H.急性期、急性期からの回復期における呼吸リハビリテーション
    I.術後回復期における呼吸リハビリテーション
    J.呼吸リハビリテーションと身体活動性
    K.呼吸リハビリテーションとセルフマネジメント教育
  16. 吸入療法
    A.はじめに
    B.吸入装置
    C.薬剤粒子径と肺内沈着率
    D.吸入治療における装置の発展と治療の応用
    E.まとめ
  17. 嚥下障害
    A.嚥下障害検出方法
    B.嚥下障害の原因
    C.嚥下障害の治療と肺炎の予防
    D.まとめ
  18. 加齢と呼吸機能
    A.はじめに
    B.加齢と安静時呼吸機能
    C.加齢と運動時呼吸機能
    D.加齢と睡眠時呼吸
    E.今後の展望
  19. 小児における呼吸機能検査
    A.はじめに
    B.小児の呼吸機能検査を行う前に
    C.小児の呼吸機能検査
    D.まとめ
  20. 基準値と各種ノモグラム
    A.日本人の呼吸機能検査基準値(reference values)
    B.各種ノモグラム
  21. 行政関連項目 - 身体障害者福祉法、難病対策、じん肺法、石綿被害救済法、介護保険法
    A.はじめに
    B.身体障害者福祉法
    C.難病対策
    D.じん肺法
    E.石綿関連
    F.介護保険制度

執筆者(第8版)

(五十音順、2016年5月31日現在)

  • 青柴 和徹 東京医科大学茨城医療センター内科(呼吸器)
  • 阿部  直 東海大学
  • 一ノ瀬正和 東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座呼吸器内科学分野
  • 一和多俊男 東京医科大学八王子医療センター呼吸器内科
  • 井上 博雅 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科
  • 植木  純 順天堂大学大学院医療看護学研究科臨床病態学分野呼吸器系
  • 小賀  徹 京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座
  • 小川 浩正 東北大学環境・安全推進センター/大学院医学系研究科産業医学分野
  • 金澤  實 埼玉医科大学病院
  • 木村  弘 奈良県立医科大学大学院医学研究科呼吸器病態制御医学
  • 久保田 勝 北里大学医学部呼吸器内科学
  • 黒澤  一 東北大学環境・安全推進センター/大学院医学系研究科産業医学分野
  • 桑平 一郎 東海大学医学部付属東京病院呼吸器内科
  • 小林 弘祐 学校法人北里研究所
  • 杉浦 久敏 東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座呼吸器内科学分野
  • 田坂 定智 弘前大学大学院医学研究科呼吸器内科学講座
  • 巽 浩一郎 千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
  • 谷田 達男 岩手医科大学医学部呼吸器外科学講座
  • 千原 幸司 静岡市立静岡病院呼吸器外科
  • 陳  和夫 京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座
  • 栂  博久 金沢医科大学呼吸器内科学
  • 長瀬 隆英 東京大学大学院医学系研究科呼吸器内科学
  • 西村 正治 北海道大学大学院医学研究科内科学講座呼吸器内科学分野
  • 平井 豊博 京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
  • 藤本 圭作 信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻生体情報検査学領域
  • 堀口 高彦 藤田保健衛生大学医学部呼吸器内科学II講座
  • 宮本 顕二 独立行政法人労働者健康安全機構北海道中央労災病院
  • 棟方  充 福島県立医科大学医学部呼吸器内科学講座
  • 望月 博之 東海大学医学部専門診療学系小児科学
  • 山谷 睦雄 東北大学大学院医学系研究科先進感染症予防学寄附講座

作成委員会(肺生理専門委員会)

(五十音順、2016年5月31日現在)

委員長

  • 一ノ瀬正和 東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座呼吸器内科学分野

副委員長

  • 桑平 一郎 東海大学医学部付属東京病院呼吸器内科
  • 塩谷 隆信 秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻理学療法学講座委員

  • 一和多俊男 東京医科大学八王子医療センター呼吸器内科
  • 井上 博雅 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学
  • 植木  純 順天堂大学大学院医療看護学研究科臨床病態学分野呼吸器系
  • 大森 久光 熊本大学大学院生命科学研究部先端生命医療科学部門医療技術科学講座生体情報解析学分野
  • 小川 浩正 東北大学環境・安全推進センター/大学院医学系研究科産業医学分野
  • 川山 智隆 久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門
  • 久保田 勝 北里大学医学部呼吸器内科学
  • 黒澤  一 東北大学環境・安全推進センター/大学院医学系研究科産業医学分野
  • 小荒井 晃 東北大学病院呼吸器内科
  • 古藤  洋 公立学校共済組合九州中央病院呼吸器内科
  • 高井 大哉 東京大学医学部附属病院検査部
  • 長瀬 隆英 東京大学大学院医学系研究科呼吸器内科学
  • 濱田 泰伸 広島大学大学院医歯薬保健学研究院生体機能解析制御科学
  • 平井 豊博 京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
  • 福永 興壱 慶應義塾大学医学部呼吸器内科
  • 宮本 顕二 独立行政法人労働者健康福祉機構北海道中央労災病院

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ISBN 978-4-7792-1680-0
定価:本体 6,000円(税別)