ごあいさつ

この度、第65回臨床呼吸機能講習会を、8月28日（木）から30日（土）の3日間、岡山コンベンションセンターで開催いたします。本講習会は、1961年の発足以来、日本呼吸器学会学術講演会と同じく60年以上の歴史と伝統を誇り、呼吸器病学の発展および呼吸器科医やメディカルスタッフの育成に大きく貢献してまいりました。今年も昨年同様、全てのコースを現地開催し、対面での実習を実施する予定です。

本講習会のカリキュラムは、呼吸器診療や研究の最前線で活躍する主任の先生方によって練り上げられており、受講者は経験の浅い方からベテランまで多様ですが、呼吸器学を一から見直す貴重な機会となります。また、この講習会は日本呼吸器学会の専門医試験受験に必要な条件の一つでもあり、多くの先生方が受験資格取得のために参加されていますが、この機会に呼吸機能を中心とした呼吸器病学の基本をしっかりと習得していただきたいと考えております。

各コースについて簡単にご紹介いたします。「臨床呼吸機能基礎コース」（主任：小川浩正先生、今野哲先生）では、呼吸機能の基礎理解から実践までを、「臨床呼吸機能応用コース」（主任：小倉高志先生）では、呼吸機能に加えて画像・病理の理解を、「呼吸管理実践コース」（主任：富井啓介先生）では、急性から慢性期における呼吸管理の実践的な理解を深めていただけます。また、呼吸器内科に興味のある初期研修医を対象とした「初期臨床研修医コース」（主任：鈴木拓児先生）も予定しております。

受講される皆様には、本講習会を通じて呼吸器病学の魅力をさらに感じ、興味を深めていただけることを願っております。なお、本講習会が岡山で開催されるのは9年ぶり2回目となります。岡山は歴史と伝統に富む町であり、中国四国地方の交通の要所として、新幹線や空路のアクセスも良好です。果物などの山の幸や海の幸にも恵まれており、こちらも楽しんでいただければ幸いです。各コースの主任、講師の先生方とともに、皆様にとって実り多い講習会となるよう準備を進めておりますので、ぜひご参加ください。よろしくお願いいたします。

第64回臨床呼吸機能講習会　会長
岡山大学大学院保健学研究科検査技術科学分野　教授
宮原　信明