お知らせ

肺癌取扱い規約第9版の改訂に関する件

呼吸器学会

会員各位

 2024年12月27日、『肺癌取扱い規約第9版』が出版されました。本版では、TNM分類が第8版から第9版に変更となり、2025年1月1日より第9版のTNM分類が適用されます。これに伴い、各種登録事業も第9版に基づいて行われます。 会員の皆様におかれましては、この変更をご承知おきいただきますようお願い申し上げます。 以下に、TNM第8版から第9版への主な変更点を記載いたします。詳細につきましては、『肺癌取扱い規約第9版』をご参照ください。

変更の要点は以下の通りです。

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T分類 変更なし。

N分類
• N2が以下のように細分化されます:
o 単一ステーションへの転移の場合:N2a
o 複数ステーションへの転移の場合:N2b

M分類
• M1cがさらに細分化されます:
o 胸腔外の1臓器への多発転移の場合:M1c1
o 胸腔外の多臓器への多発転移の場合:M1c2

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病期の変更

TNM分類 第8版の病期 第9版の病期
T1N1M0 IIB IIA
T2N2M0 IIIA N2a: IIB   N2b: IIIA
T2N2M0 IIIA N2a: IIIA   N2b: IIIB
T3N2M0 IIIB N2a: IIIA   N2b: IIIB
M1c IVB M1c1: IVB   M1c2: IVB

(『肺癌取扱い規約第9版』より抜粋・要約)
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本変更点に基づき、正確な病期分類と診療が行われるよう、どうぞご対応をお願いいたします。 今後ともよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人日本呼吸器学会
理事長 髙橋 和久
腫瘍学術部会長 前門戸 任