お知らせ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療についての情報のup-to-dateに関する要望とご提案

呼吸器学会

日本呼吸器学会会員各位

 新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行後1年以上が経過しましたが、感染者は依然として発生しており、引き続きこの感染症への対策は必要と考えます。新型コロナウイルス感染症の診療では、これまで多くの医師が厚生労働省が公開してきた「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」を参考にし、診断、治療を行ってきました。今後、大きく変異したウイルスが出現する可能性がありますが、今後の新型コロナウイルス感染症においては、重症化リスクがある患者を重症化させない、という点に重点に置くべきと考えます。そのためには、重症化予防のためのワクチン接種、重症化リスクのある患者への適切な抗ウイルス薬の使用、などが重要な役割を担いますが、診療の現場により適切な情報を提供するためには、今後発表されるさまざまなデータやエビデンスに基づき、今後のCOVID-19診療において重視すべき重症化リスクの考え方や、各薬剤の位置付けについて、up-to-dateする必要があると思われます。一方、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」本年4月に発出された第10.1版を最後に終了となります。引き続き手引きの更新を国で継続していただくこと、今後はそれを日本感染症学会、日本化学療法学会、日本呼吸器学会の三学会が中心になり実施してゆくことについて、3学会から厚生労働大臣に要望書を提出致しました。


新型コロナウイルス感染症の診療情報のup-to-dateについての要望と提案.pdf

240702厚労大臣要望 コロナ診療手引き 3学会.jpg

一般社団法人日本呼吸器学会
理事長 髙橋 和久