お知らせ

世界禁煙デーにあたって

呼吸器学会

世界禁煙デーにあたって

日本呼吸器学会は、世界禁煙デー(World No Tobacco Day)に賛同し、応援します

毎年5月31日は、世界保健機構(WHO)が定めた世界禁煙デー(World No Tobacco Day)です。1989年に定められ、喫煙しないことが一般的な社会習慣となることを目指して様々な活動を展開しています。日本呼吸器学会はこの活動に賛同し、毎日がタバコのない日になるよう、そして望むと望まざるとにかかわらず全ての受動喫煙がなくなるよう、努力してまいります。

今年のテーマは、「Grow food, not tobacco(タバコではなく、食べ物が必要)」です

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タバコ栽培は、私たちの健康、農夫の健康、地球の健康に害を及ぼします。タバコ産業は、タバコ栽培から他の食料栽培に転換しようとする試みを妨害して、世界の食糧危機を助長しています。
今年のキャンペーンは各国政府に対し、タバコ栽培への補助金を廃止して、安全性と栄養価が高く、より持続可能な食料の栽培へと、農家が転換できるよう支援することを奨励しています。

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タバコは124か国で栽培されており、日本も生産量トップ50か国の仲間入りをしています(1位:中国、2位:インド、3位:ブラジル、41位:日本)

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https://unfairtobacco.org/wp-content/uploads/2017/06/Indonesien-Kinderarbeit-Tabakfeld.jpg

世界では130万人の子供たちがタバコ栽培労働に従事させられています。
タバコは農家や政府にとって、決して収益性の高い作物ではありません。タバコから、栄養価の高い食用作物への耕作転換は、世界の何百万もの家族を養い、農家の生活をより良いものにするでしょう。
https://japan-who.or.jp/news-releases/2305-12/

グローバルな視点で、禁煙の推進を!

日本でも1992年から、WHOの世界禁煙デーからの1週間(5月31日から6月6日まで)を「禁煙週間」と厚生労働省が定めています。しかしそのテーマは毎年、WHOのテーマとは異なっています。本年の禁煙週間のテーマは、「たばこの健康影響を知ろう!~望まない受動喫煙のない社会を目指して~」となっています( https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000202210_00010.html )。
日本呼吸器学会では先述の通り、望むと望まざるとにかかわらず全ての受動喫煙がなくなることを目指しています。
本年の世界禁煙デーをきっかけにして、WHOの目指す、よりグローバルな取り組みにも関心を持っていただければ幸いです。

令和5年5月31日
日本呼吸器学会 理事長
平井 豊博

日本呼吸器学会 禁煙推進委員会委員長
髙橋 和久