新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)
新型コロナウイルス感染症拡大を受けて
呼吸器学会より
日本呼吸器学会 会員 各位
新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の世界的流行の兆しの中で、日本においては医療界を含め社会全体での対応が否応なしに求められる状況となりました。すでに、中国からの移送者や、クルーズ船での発生患者さんの対応において、日本呼吸器学会会員の皆様が様々な局面で関与され、日々の診療に努力されておられること心より応援と感謝を申し上げます。
学会として、会員や社会に対してどのような役割を果たせるのかを考えるとき、会員に対しては、新型コロナウイルス肺炎診療や呼吸管理を経験された先生からの知識、課題を学会として共有し、今後の臨床現場で多くの会員に活かしていただくこと、また、社会に対しては科学的で適切な医学情報を提供することであると考えます。すでに、行政機関や感染症関連学会から新型コロナウイルス感染症への管理、治療の情報が提供されていますが、私たちは日本呼吸器学会として必要と考える情報へのアクセスを提供したいと考えています。会員の皆様に対しては、日常診療に役立つ情報コーナーを設け、診療の参考にしていただける仕組み作りを考えています。
新型コロナウイルス感染症がどこまで拡大するのか、先が見えない現状ではありますが、会員の皆様におかれては、科学的情報に基づき、呼吸器診療の社会的役割を果たすべくご努力のほどご協力をお願い申し上げます。
2020年3月2日
一般社団法人日本呼吸器学会
理事長 長谷川好規