活動・取り組み

日本呼吸器学会 海外学会参加助成 被助成者一覧

APSR 2024 参加報告書

日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野
尾添 良輔

1)今回APSRに参加した理由

 今回、私がAPSRに参加したのは、アジア各国の呼吸器科医が集まり、最新の研究や臨床を学ぶことができるからです。現在、私は大学院生として、臨床だけでなく、研究の基礎を学んでおります。大学院の1年生のため基本的な方法や手技が中心ではありますが、多くの研究はこうした基本的な方法や手技を組み合わせて行われています。国際学会の場を通して、基本的な方法や手技、組み合わせ方などの研究の知見を深めたいと思い参加しました。また、もう一つの理由として、国際学会の舞台を20代のうちに、経験したいと考えたからです。

2)発表されたセッションの感想(よかったこと、国内学会参加との違い)

 私は、ポスターセッションとAssembly Awardの2つの場で発表をする機会を頂きました。ポスターセッションでは、facilitatorに対して5分のプレゼンテーションと5分の質疑応答を行い、自分のポスター演題に興味および質問をいただいた方にも説明を行いました。多くの方に、質問をしていただき自分の発表に興味を持っていただいたこと、海外の方と発表を通して繋がることができたことが非常に良かったと思います。Assembly Awardでは、5分のプレゼンテーションと5分の質疑応答を行い、フィードバックをいただきました。国内学会ではフィードバックを頂く機会も少なく、日本と海外の認知度の違いなどの海外の診療の考え方も学べて非常に良かったです。

3) 参加、聴講されたプログラム等の感想(例:Assembly Meeting, Seminar, Symposiumなど)

 従来、私は英語が得意ではなく、今回の発表に際して半年前から準備を進めてきたことや上の先生方の協力もあり、今回の発表および質疑応答を無事に終えることができました。国際学会を経験できたことは、今後の自分にとって大きな糧となると考えました。また、自分の発表したプログラムだけでなく、別のプログラムにおいても日本の多くの医師が参加され、講演を聞かせていただきました。発表内容だけでなく、話し方や表現などにおいても学ばせていただくことが多く、そうした発表を将来行えるように研鑽を積みたいと感じました。

4)その他Congress 以外での体験など

 医学だけでなく、現地の文化や歴史を学び、感じることもでき、社会への教養も深めることができました。また、普段多忙な医局の先輩方とも時間をかけてお話しをすることができ、非常に有意義な体験ができました。

5)今後参加する若手医師へのメッセージ

 国際学会は、国内学会と比較し参加への敷居が高いと考えられますが、得られる経験は非常に多かったと私は思います。
 今回、呼吸器学会からの支援もあり無事に参加および発表ができましたこと感謝申し上げます。