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女性医師のキャリアパス

山根 真由香 医師高知大学医学部/呼吸器・アレルギー内科
2007年3月卒業

呼吸器内科を選んだ理由

当時の当科は血液・呼吸器内科で血液腫瘍や肺癌、さらに原発不明癌や肉腫など幅広い腫瘍をみていたので、癌の患者さんが選択できる治療をしたい、癌の勉強をしたいと思い選択しました。

呼吸器内科を選んで良かったこと、やりがいを感じる時

治療を通じて患者さんと一緒に歩んでいくことができること、ほとんど手技がなく問診、聴診と画像結果で鑑別診断を挙げられること。

女性医師としてキャリア形成する上で、気をつけたこと・頑張ったこと

山根 真由香 医師

私の場合は、キャリア形成を考えての出産ではなかったため、育児をしながらの専門医獲得を目指して常勤復帰ということで大変でした。大学外の病院で、とても理解のある上司と後輩と3名体制だったので、当直は免除していただき働きやすい環境でした。それでも、できるだけ迷惑かけないように、夕方も比較的長く預けられる保育園を探し、子どもが病気になったときのために病児保育室も3つのエリアで確保し、ベビーシッターも契約しました。ファミリーサポートという市の制度も利用して、これは土日に患者さんを診に行くときにとても重宝しました。後輩を見習って、子どもが寝ているときに試験勉強をしたり、症例報告を書いたり、自分のキャリアアップのための時間も確保しました。学会参加時は託児室も利用させていただきました!一方で、子どもとの時間も確保するように、家にいる時はできるだけ一緒に過ごすようにしました。

女性医師としてのキャリアを積んできた上で、一番助かったこと

助かったことではないかもしれませんが、女性医師の入局が増えてきたことや同じように育児をしている女性医師、男性医師がやりがいをもって楽しく働けていることがうれしいです。
そして、医師だけでなくどんな分野であっても、同じように家事や育児をしながら働かれている、キャリアを積まれている方と出逢うと、とてもうれしいですし勇気をもらえます!

女性医師としてキャリアを積む上で、これから職場・学会等に改善を望むこと

当科は横山教授が寛大でみんなのマイペースを容認してくれているので、男性育休や時短や急な休みもとりやすくなっています。ここまで変わったのも横山教授の元だからだと思い、心より感謝しております。やはり、上司の先生方に家庭との両立を理解していただきたい、育児しながらでもできるんだよとどの先生にも期待していただきたいと思っています。

後輩に対するメッセージ

山根 真由香 医師

呼吸器内科はいろんな働き方ができます。私の医局には、診療・教育・研究と全てをこなされている先生、育児も研究もしている先生、予防接種に付き添わねばと家庭思いの先生、子どもが帰るまでには家にいたいという時短の先生、もちろん病棟を引っ張っていってくれる先生など様々な医師がいて、みんなそれぞれのペースで診療をしていて大事な存在です。育児で休職され、復帰されてから外来・実験を一緒にしてくれている先生もいます。私はできていなかったのですが、もし将来家庭を持ちたいと思っていらっしゃっている先生は、いつ専門医を取るか、どの時点で産休や育休を取るか、などキャリア形成プランをぜひ考えていただきたいです。もちろん、計画通りいかなくても、どんな方法でもやりたいことはできると思います!
私自身キャリア形成ができていないので申し訳ないのですが、今までワクワク楽しみながら全力で歩んできたことは自信を持って言えます。ぜひみなさんも仕事もプライベートも自分のやりたいことを楽しみながら前に進んでいってください。呼吸器内科を選択してくださりありがとうございました!